
ゲーミングPCを選ぶ時に、気になるスペックが「SSD容量」です。当然、容量は大きければ大きいほどよいでしょう。ただし大きすぎるとオーバースペックになりムダです。では、SSD容量はどれくらいあればよいのでしょうか。今回は、ゲーミングPCの最適なSSD容量について詳しくご紹介します。
ゲーミングPCにおすすめのSSD容量とは?
SSDとは、内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きができる記憶装置のことです。ちなみにSSDは「Solid State Drive(ソリッドステートドライブ)」の頭文字をとった略字です。PCにおけるSSDは、内蔵ドライブ、または外付けドライブとして使われます。
なぜ、SSDがおすすめなのでしょうか?
SSDがゲーミングPCに使われている理由とは?
SSDがゲーミングPCに使われている理由はゲームのロードが速くなるからです。ロードとは、ゲームデータの読み込みや初期化にかかる時間のことです。
内蔵SSDと内蔵HDDとのロードにかかる時間とは?
一般的にゲーミングPCにゲームをインストールした場合、通常はHDD・SSDなどのストレージメモリに保存します。次にゲームをする場合には、逆にストレージメモリからゲームをロードしなければなりません。
この時のロード時間をゲームタイトル「ピーユービージー バトルグラウンズ」で比較すると、内蔵SSDでは約16秒、内蔵HDDでは約54秒です。内蔵HDDが、内蔵SSDよりも約3倍も時間がかかります。
そのためロード時間を短縮するならSSDがおすすめです。
ゲーミングPCにおすすめのSSD容量とは?
ゲーミングPCにおすすめのSSD容量は、1TBです。理由は、最低1TB程度ないと、容量が大きいゲームが増えてきており、すぐに容量不足になるからです。
主なゲームタイトルの容量について
主なゲームタイトルの容量は次の通りです。「Call of Duty(Modern Warfare Warzone)」では175GB、「Red Dead Redemption 2」は150GB、「Forza Horizon 5」は110GBとなっています。
このように最近のゲームタイトルの容量はどんどん大型化しています。そのためSSD容量が小さすぎると、すぐに容量不足になるかもしれません。
ゲーミングPCが容量不足になったとき
ゲーミングPCのストレージメモリが容量不足になった時にはどうすればよいのでしょうか?こちらではゲーミングPCのストレージメモリが、容量不足になった時の対処方法について詳しくご紹介します。
ストレージメモリの容量不足とは何か?
ストレージメモリの容量不足とは、PCに内蔵されているSSDやHDD内に、新たにデータを保存するための領域がなくなったことです。ストレージメモリが容量不足になると、ゲームプレイにさまざまな悪影響がでます。
次にゲーミングPCのストレージメモリが容量不足になった時の対処方法について詳しくご紹介します。
ゲーミングPC内のストレージメモリを増設する
具体的には内蔵SSD、または内蔵HDDを、現在よりも容量が大きなものに入れ替えることです。注意点は、デスクトップ型PCであれば可能ですが、ノート型PCによっては収納場所が狭いので増設ができないこともあります。
外付けストレージメモリをつなげる
ほとんどの外付けSSDや外付けHDDであればつなげることができます。注意点は、USBポートに空きがないとつなげないことです。
SSDの気になる疑問を解説
こちらでは、SSDについての気になる疑問を解消し、その基本的な仕組みや利点について分かりやすく解説します。
SSDはどれくらいもつのか?
SSDの寿命は、通常5年程度といわれています。使い方にもよりますが、HDDよりも長くもちます。SSDの寿命が近い時に現れる症状は、処理速度が遅くなったり、突然フリーズを起こすようになることです。
SSDへ保存できる容量はどれくらいまで大丈夫なのか?
SSDへ保存できる容量は最大容量の75%までです。75%以上保存すると、本来持っているパフォーマンスが大きく下がります。
SSDを長持ちさせるには?
SSDを長持ちさせるには、空き容量を50%以上残しておくことです。そうすることで寿命が延び、パフォーマンスが高い状態が長く続きます。
SSDを寿命以外で交換するタイミングとは?
SSDを寿命以外で交換するタイミングは、容量が大きなゲームタイトルを保存したい時です。仮にSSDの容量が512GBしかないと、100GB以上あるゲームタイトルなら、2つインストールしただけで容量が50%近くになります。
そうなるとSSDの寿命やパフォーマンスに悪影響がでます。容量が大きなゲームタイトルを保存したい時には、ムリをせずに容量が大きなSSDに交換をしましょう。
中古のSSDに交換しても大丈夫なのか?
SSDを交換する時、中古のSSDには交換をしない方がよいでしょう。理由は、すぐに壊れるかもしれないからです。他人が使っていたSSDは、どれだけの期間使っていたかわかりません。
最悪、悪質なファイルが仕込まれており、差し込んで起動後にすぐに壊れるといったケースもあります。
まとめ
今回は、ゲーミングPCの最適なSSD容量についてご紹介しました。今回のポイントをまとめると、ゲーミングPCの最適なSSD容量は1TBです。ただし普段からゲームタイトルの容量が大きなものをインストールする場合は1TB以上でもよいかもしれません。注意点はどんなに大きなSSDでも、全容量の50%を超えると寿命やパフォーマンスに悪影響がでることです。